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最適な時期はいつですか?
 
  中・高校生、成人の不正咬合の場合は、基本的には直ぐに治療を開始して良いと思います。ただ、受験と重なっている場合は、矯正歯科治療の開始を延期することもあります。
小・中学生(成長中)の不正咬合の場合、早期に治療を開始する必要がない場合もありますし、早期に治療を開始した方が良い場合もあります。
患者さんによって、症状は異なりますし、それが生じた原因も異なりますので、診察せずに正確に判断することは困難です。
 
何歳まで矯正歯科治療は受けられますか?
 
治療可能か否かは、暦年齢ではなく、歯を支えている骨の状態によります。
小・中学生の頃に矯正歯科治療を始める場合が多いのですが、大人になっても治療は可能で、お口の健康が注 目されるにつれて、大人の方の矯正歯科治療希望者が増加しています。
高齢者も歯の周囲の骨がしっかりしておれば矯正歯科治療は可能であり、咬み合わせの一部に限定して短期間治療 するだけでも、大変良い結果を得られることがよくあります。
また、歯周病であっても、程度が極端でなければ、口腔衛生状態を管理しながら矯正歯科治療を行えば可能です。


第2期(マルチブラケット装置)の治療期間はどのくらいですか?
 


マルチブラケットの写真中・高校生から成人の場合、マルチブラケット装置により、咬合の確立を行います。
治療期間は約2年で、3〜4週間に1度の通院間隔になります。


歯は硬い骨の中でどの様に移動するのですか?
  歯を押すと、片側では骨が吸収され、片方では骨が作られます。
 
  歯を骨の中で移動するためには、歯の根の一方の骨の吸収、他方の骨の新生といった生理的な変化を生じさせる必要があります。目に見えない程の変化の積み重ねで歯は移動します。
難しすぎて分りにくいとお感じな方はココを参照してください
どんな装置を使用しますか?   
 









第1期の治療では取り外しができる装置であったり、取り付けの装置であっても見えない装置がほとんどです。
しかし永久歯の望まれる咬み合わせにする第2期では、全部の歯に装置(ブラケット)をつける必要があります。
基本的には金属のブラケットを歯の表面に着けることになりますが、最近は金属ではなく透明や白色の目立たないものを 希望される方が多くなりました。
またブラケットを歯の裏側に着け、表側には着けずに治療することも可能で、外からは見えません。
ただ、噛み合せの状態によりできなかったり、食事や発音が難しくなることもあります。また、治療操作が困難であり、 通院期間が長くなることが多いです。


 
なぜ、健康な歯を抜く必要があるのですか? 
 
不正咬合の原因の1つとして、顎に比べて歯が大きいことが挙げられます。
日本人の約40%はこの問題を持っています。ただ、その程度が小さければそれ程の不正咬合にはなりませんので、 矯正歯科治療を受ける必要はありません。
ただ、その程度が大きければ、不正咬合の程度も強くなり、矯正歯科治療をお薦めします。
程度の強い不正咬合を治療するには、2つの方向での治療が考えられます。
1つは現在の歯の並び(歯列)を広くし、その連なりの長さを長くすることです。
横に広げたり前方に前歯を出したりすることにより、歯を乗せているあごが大きくなれば望ましい広げになります。しかし、人為的にあごを本来持っている以上に大きくすることは、かなり困難なことであり、限界があります。
したがって、あごの大きさはそのままで、歯列を拡大することになり、歯が唇の中に」収まりきれなくなったり、 矯正歯科治療の後にまた元の位置に戻り、治療前の状況に戻ってしまうことになります。
もう1つの方法は、歯の数を減らし、残した歯をきれいな並びにしたり、正しい咬み合わせを作ることになります。
前の6本や後ろの大きな臼歯は大事な歯ですので、通常は前から数えて4番目や5番目の小臼歯という歯を上下左右各1本づつ抜くことができます。
もちろん、抜いた歯のスペースは歯の並びの改善に利用し、最終的にはスペースを失くしてしまい、どの歯を抜いたか分らないようにします。

→ 治療症例をご覧ください



治療期間中どんな負担があるのですか?
 
治療費や通院の負担を除いても、疼痛、装置の使用と協力、口腔衛生管理などの負担が必要です。
  1. 疼痛
    初めて装置をつけたときや、ワイヤーを取り替えたときに歯が浮いたような鈍い痛みを感じる方がありますが、 小学生でも我慢できる程度で、普通3〜4日でおさまるために心配いりません。
     
  2. 装置の使用(装着)と協力
    患者の協力が得られない場合、治療期間が延長したり、十分に治らないことがあります。
     
  3. 口腔衛生への努力
    カリエスや歯周病の原因は歯の汚れです。矯正装置を付けることにより、食物が残りやすくなったり、 汚れを落とすのに多少困難になります。したがって、時間がかかることになります。
    逆に重なっていたりして困難だった状態が、矯正歯科治療が進むことにより易しくなってくることもよくあります。
 
矯正歯科治療による問題点はありますか?
 
  1. カリエスや歯周病
    矯正歯科治療中に口腔内に矯正装置を付けることになり、そのために食物が残りやすく、また口腔清掃が困難な状況になることがあります。この場合は、通常よりも時間をかけて歯磨きをして頂く必要があります。
     
  2. 歯根吸収
    非常に頻度は少ないのですが、矯正歯科治療期間中に歯根吸収が生じることがあります。
    歯根吸収を生じる症例は、治療を開始する時点で歯根吸収が生じていることが多く、 程度の強い場合は治療を開始しないこともあります。当院では治療期間中に定期検査を行っており、早期に発見し早期に対処することになります。
 

治療後、元の咬み合わせに戻ることはないのですか?
 
矯正歯科治療により望ましい咬み合わせを獲得したとしても、その後に元の状況へ戻る傾向があります。
そこで、新しく獲得された咬み合わせを維持するために、それを維持する目的の装置(保定装置)を使うことになります。
取り付けの装置と取りはずしの装置があり、どちらも目的は一緒です。
BLR(取り付け装置)の写真begg装置(取り外し装置)の写真
以前は1年位で終了していましたが、最近では2年位続けることが望ましいと言われています。
多くの症例では、この保定期間を過ぎれば、安定してきます。
ただ、中にはこの後でも後戻りの傾向を持った症例はあり、この場合保定装置を継続して頂くよう説明しています。
後戻りと言いましても、全く元の状態に戻ることはなく、理想的に獲得された咬み合わせに僅かに空隙ができたり、 咬み合わせが深くなったりといった程度です。


矯正歯科治療中に転居して通院ができなくなった時は、どのようになりますか?
 









矯正歯科治療の途中で、転居のために通院が困難になったり、矯正歯科医が事故や疾病のために、 矯正歯科治療が受けられなくなったりすることがあります。
本院は日本臨床矯正歯科医会や広島矯正歯科医会の会員ですので、心配はありません。
日本臨床矯正歯科医会は矯正専門医で構成された会であり、ある基準をクリアした信頼できる矯正歯科医です。
全国の会員が網羅されていますので、遠隔地への転居の場合、紹介することができます。
院長が入院した場合でも、常勤の矯正歯科医と非常勤の矯正歯科医がいますので、治療の進行に影響することはほとんどありません。

矯正歯科治療費のシステムを教えてください。
 
一部を除き、矯正歯科治療には健康保険が適用されません。
相談時に治療費のシステムをお話しします。
口唇裂口蓋裂・顎変形症(手術をともなう矯正歯科治療)は健康保険が適用されます。
当院は広島県の定める育成医療指定機関ですので、口唇裂口蓋裂の患者さんには健康保険が適用され、 一部が公費でまかなわれます。


矯正歯科治療が成功するためには、どこがポイントですか?
 
装置使用の協力
  基本的には術者が治療を行うのですが、患者さんの協力も必要です。取り外しの装置やゴムの使用などです。この協力が不十分ですと、治療の進行が遅れたり、治療結果が不十分になることになります。
口腔衛生
  基本的に、矯正装置を口腔内に取り付けて治療することになります。この場合、装置があるために食物が残りやすくなったり、磨きにくくなったりします。そこで、食事後の歯磨きを励行したり、十分時間をかけて歯磨きをする必要があります。矯正歯科治療の目的の1つに、口腔管理がしやすい環境を作ることがありますが、矯正歯科治療中にカリエスや歯周病が生じることになれば、矯正歯科治療の意義も減少することになります。

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